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絵を描くには美大に行く必要があるのかないのか?元藝大生が考えてみる

twitterで話題になってるこの記事を見かけたのでちょっと考えてみる。

 

▼デッサンや美大について経験した視点でいろいろ書く
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 結局考えてもなかなかスパッと答えは出ないものなのでしょうか。

 

実は私は、美大の出身です。
でも油絵とか日本画ではなくて、芸術学とか芸術文化とか呼ばれてるお勉強寄りの学科で、具体的には東京藝術大学の芸術学科です。

入試ではデッサンも行いますが、その他に普通に英語・歴史・小論文みたいなテストもありました。
なんでこの学科に行こうと思ったかというと、絵を描くのも好きだったし、勉強するのも(文系科目に限っては)割と嫌いじゃなかったんですよね。

高校も、県内TOPぐらいの偏差値のところでした。
で、絵と勉強、自分の強みが両方とも生かせそうってことで、志望しました。

その考えは、ある意味では間違ってなかったなと今も思います。
藝大出身と言うとゲーム系の面接などでは評価してくれるところもありました。
高校で美大に行くか普通の大学に行くか迷ったら、こういう学科も選択に入れてみてもいいのかなーと。

ただ、これだと絵だけをガッツリ描く生活とはかけ離れます。
「絵をメインにして食っていきたい!」って人はやっぱり通常の美術系の学部が良いかもしれません。
私は当時から「絵だけで食べてくのは厳しいかもなー、勉強で補わないと」と思ってました。

 

ただ、今になって当時を振り返ると色々言いたいことが出てきますねー。でも当時は未来のことなんて全然想像できてなくて、他の人のアドバイスもまともに聞かなくて、世間知らずで色々やりたい放題だったな…。
単位も落としまくったし、大学自体がのほほんとしてるせいか、あんまり就活指導の機会もなくて普通の大学生よりはかなり出遅れた就活スタートになっちゃったりとか。ああもったいない…。

ハチクロでも描かれてますが、美大は一生アーティストの人とか自由人とか、普通の世間の常識とはかけ離れた人がたくさんいます。
あと、なんでか主婦の人も結構いた。
そういう人たちには「就活?なにそれおいしいの?」みたいな反応されることもあります。
結構周りに流されがちだった当時の自分は、そういった自由人の周囲の雰囲気に飲まれてしまった部分が大いにありました。

日本最高峰とされる藝大でも、学生のモチベーションは千差万別で、模範みたいな学生もいれば、全然やる気ない学生もいるんですよね。

大学の設備や雰囲気は最高でした。国立なので若干ボロイけど、本当に居心地が良かった。

 

 

で、美大に入るべきかどうか?の本題に戻りますが、やっぱりそれは個人個人の方向性による、ですね。
毒にも薬にもならない結論ですまない。
でも形を正確に取るための美術予備校のデッサン千本ノック的な修行は、たしかにやっとくとアドバンテージにはなりそう。

 

いずれにせよ、自分で悩んで色々考えて「私はこれがやりたい!」と決める進路ならいいんじゃないかなあ?
間違ったら方向転換すれば良いだけだし。
一番良くないのは、私みたいに大学でダラダラすることです…後で苦労するから本当におすすめはしない。